７月１０日、米国ブランズウィックのスタッフであったビル・ワッサーバーガー氏が急性心不全のためグランドラピッツ・ホスピタルにて逝去されました。
享年４９歳でした。まだまだ若かっただけに残念です。
去年の秋、スプリングレイクで楽しい夕食をしたのが私とのお別れでした。
日本ではあまり馴染みのなかった彼でしたが、現在のマスバイアス理論の元祖であるファントム・コアの開発スタッフで、レイ・エドワード、ビリー・オー、そして私の４人でこの１３年間共にBrunswickのボール開発に携わってきた、素晴らしいエンジニアでした。
物静かで、野球好きで、休日には、西ミシガン・コンサート・ウインドのメンバーとして活躍すると云う音楽家の一面もありました。
地元ハイスクールの野球のコーチもしており、私が出張で Brunswickマスキゴン工場に行くたびに、子供達のために、『日本のプロ野球カードが欲しい』と頼まれ毎年持参したことを懐かしく想いだします。
葬儀は、７月１６日夜、多くの友人たちに見送られながらしめやかにスプリングレイクで行われました。
ボウリング界に多大な貢献をしてくれた素晴らしい友人をまた１人失いました。
ことわざに、
『井戸の水を飲む時，井戸を掘った人への恩を忘れてはならない』
と云う言葉があります。
悲しい出来事でしたが、ビルの功績に感謝しながら、ご冥福を祈ります。