2009.06.01
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『スゴイ!!片井文乃がNHK杯2連覇』 |
パーカー・ボーンのジャパンカップ3連覇は別格としても、片井文乃のNHK杯全日本選抜選手権大会2連覇はすごい。あの細身の身体のどこに、あのすごいスポーツ技能が宿っているのだろうか・・・? 大会前夜に電話で少しだけ話をした。 田『調子はどう・・・?』 片井『まあまあに仕上がったと思います』 気負いがあるわけでもなく、落ち着いていながらも冷静に自分の調子を認知し、翌日からの大会に向けて自分を精神的に高めていく自己コントロールの見事さを感じ、ひょっとすると今年も勝つかな・・・? そんな気持ちになった。 そしてそのヒョットがヒョットしてしまった。 もう、すごいというより偉大な選手になってきた感じがする。今年の国内メジャー大会をほとんど勝ってしまっている。私の知る限り、こんなアマチュアは世界的にも存在しない。 こんなにすごい実力ある選手を育てたのは、静岡県ボウリング連盟の 高橋俊博会長が、長年にわたり一貫指導をしてこられた結果以外の何ものでもない。高橋氏は数少ない本物のコーチであり、尊敬すべき友人である。 片井選手はおばあちゃん子だ。3世代にわたる家庭環境が素晴らしい。 片井選手が赤ちゃんの頃から乳母車に乗せられて、おばあちゃんとボウリングセンターに通っていたという話を聞くとむべなるかなと思う。 すばらしい家庭、すばらしいコーチに恵まれて一流アスリートに育った 片井文乃だが、一番見落としてはならないのは、本人のたゆまざる自己管理と努力であることを忘れてはならない。 パーカー・ボーンと片井文乃は旧知の間柄だ。5月20日には一緒に練習もした。その夜、パーカーが銀座のレストラン・シシリヤでピザをかじりながらこう言った。 『こんなに集中力を持続できるアスリートは世界的に見ても数少ない』 『日本にもすごい選手がいるんだね』 さらに5月22日見送りに行った成田空港で別れ際にパーカーは 『Ayanoをアメリカのトーナメントにエントリーするよう力を貸してやってくれな いか、Ayanoならきっと勝つチャンスがあることを僕が保証するよ』 と断言し、6月23日ラスベガスで夕飯を食べながらまたボウリング談義をしようと言って来月の約束をし、次の目的地シアトルへ飛び立った。 片井文乃選手は日本のボウリング界の至宝だと思う、ここまできたら彼女が世界の片井文乃として開花してくれるように皆で応援して行こう。 |
世界に羽ばたけ 片井文乃!! |
文責:田 誠 |
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