2010.06.11
 面白いよ!! 面白いボールが出るよ!!
『AVG230を目指す人専用ボール』

 アメリカでのボール設計業務をリタイヤした今でも、年に数回は
『 アジア向け新発表のボールをテストしてほしい 』という依頼がアメリカのボールメーカーから直接来る事がある。
日本国内のディストリビューターさんから依頼される場合もある。 

 テストは少なくとも3種類のコンディションの異なるレーン上で確認し、さらに、今までの失敗や経験で頭の中にインプットした膨大なデータと比較対象して、以下に述べるような事柄についての結論を出して行く。

 ・ストライクに必要なそのボール本来の基本的性能レベル
 ・どのようなタイプのボウラーに適しているか
 ・どのようなレーンコンディションに適しているか
 ・マッピングの仕方によりボールの動きにどのような変化が
  期待できるか
 ・表面加工による効果的な使い方はあるか
 ・他に使用中のボールとのラインアップ・ポジションは
 ・その他

 モニター程度であればさほどの事はないが、本気でやるテストとなると責任もあり、いい加減な結論を出すわけにも行かず、結構時間も費用もかかる作業だ。データの報告は、パフォーマンスの大小の差はあったとしても、少なくともボウラーの70%以上の人に同じ方向性のボールの動きが出ると思われるものでなければ発表できない。

 熾烈を極めるボール販売合戦の今、日本で発売されているボールの品質の殆どが一定のレベルには達している。しかし、こんなテストをしょっちゅうやっていると、本当にお薦めしたいボール・スピードや球質・ホームセンターのレーンコンディションによっては不向きなボール・平均的なコンディションではどうしても曲がりすぎて届かないボール・曲がりの出にくいボール・手前でカミ過ぎて、アマチュアーボウラーにはどうしてもお勧めできないボール等などいろいろで、ベストと言えるボールは百人百様であり、コンディションや使うボウラー次第では最高であったり最低であったりと云うことも多々ある。

 こんな中でも時々、これは スゴイ!! と思うボールがたまに出てくる。
もちろんTEAM TAKADA のテスト・グループがテストできるボールは、日本国内のディストリビューターさんやアメリカ本国のボールメーカーから提供されるボールに限られているので、きっと私が知らない凄いボールがほかにも販売されているだろうということは十分考えられる。したがって他のボールを含めて最高とはあえて言わない。

 今日3種類のボールのテストをしたが、其のうちの1個のボールは凄かった。とにかく「とことん曲がるボール」だ。上手くインサイドアングルを使いボールを外に出せる人なら、レーンを幅広く使えるので最強の武器になること請け合いだ。

 だだし、コンディションによってはオーバーチャージの傾向も心配される。
 回転数・回転角度・回転チルト・スピードそれにレーンコンディションを正確に分析してマッピングを行いドリルすれば、珍しいほどの優れものといえよう。
 車で云えばレーシングマシンだ。免許取立ての人には、こんなに暴れん坊のボールは使いづらいだろうからお薦めできない。

 少なくとも、3個か4個のボールを日常的に使い分け、インサイドラインを上手く使える人にとっては最強の武器になることを田誠が保証しても良い。
ただしこのボールが貴方の球質やレーンコンディションに向いているボールか
どうかは信頼の置けるプロショップ・スペシャリストとよく相談することが絶対条件だ。
重ねて言っておく、このボールは誰にでも使えるボールではないと言うことを。

 このボールは、6月中旬以降に発売されると聞いている
 UNTOUCHABLE (アンタッチャブル)という、米国エボナイト系のボールだ。名前はボウリングボール名にふさわしいとは思わないが、もし貴方がアメリカのプロのようにインバクトアングルが大きくてストライクの幅があり、ポケットに投げた時にストライクの確率の高いボールを投げ、230AVGを目指しているのでのであればこんなボールも一度使ってみると面白い。 推薦しておく。

 このアンタッチャブルの特性を100%を生かして貴方の戦いの武器にすることを望むのならば、回転数や回転角度別のマッピング方法やマスバイアス位置のポジショニングなど専門的なことはこのページだけでは説明しきれない。
 むしろ単純なレシピの発表は誤解を招く恐れがある。したがって貴方が完全を目指すならば、貴方が信頼するプロショップを訪ねてよく相談してみるか、田舎だが松戸の私のプロショップまでお出かけ頂くほかはない。

 このボールは市場に出たとたんに、すく売り切れになるだろう。
 輸入数に限りがあると聞いている、使ってみたいと希望する人は、早めに私のプロショプに連絡される事をお薦めします。
(ある程度の個数は確保する予定ですが、売り切れの際はごめんなさい。)

047-386-0577 田誠プロショップ

 2010.06.16追加
ジュニアは強い!!』

 過日、田町ハイレーンで開催された、平成22年度 東京都ジュニアボウリング選手権大会のロージュニア部門に於いて、中学2年生の 佐 藤 淳 が
9ゲーム227AVG、 うち決勝の3ゲームは753点を打ち優勝しました。
中学2年としては見事な成績です。

 小学校3年生当時からTEAM TAKADA のジュニアメンバーとして努力に努力を重ねてきた結果がそろそろ実力となってスコアーに現れてきたものだと思います。本人の努力もさることながら、おにぎりを作り、早朝の送り迎えをしてくれたご両親のサポートも有難かったと感謝すべきでしょう。

憧れのパーカー・ボーンとの対戦も夢ではなくなってきました。
将来が楽しみです。

 ボールは、ファビラスとブロークンアロー・レベル3G フラッシュカット加工のものを中心に使用したそうです。

これで全国大会へは、佐 藤 淳(東京都連)と浦 野 実 紅(千葉県連)の2人ともに出場が決定しました。
皆さんの一層の応援をお願いします。

佐 藤 淳は今回の優勝で、NHK杯全日本選抜選手権大会にも特別枠で出場できることになりました。いよいよ全国区のボウラーに成長してきました。

 淳にとっては、これが終わりではない、これからが本物のボウラーとしてのスタートです。他のTEAM TAKADA のメンバー共に、もっともっと大きな夢を持って努力してゆこう。

合言葉は Endeavor  だ。
TEAM TAKADA  
田  誠   


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